
角スツールの作り方
今回はワークショップでも人気の高い「角スツール」の作り方をご紹介します。
椅子を作るなんていきなり難しそう!って思われるかもしれませんが、工程は大きく分けると3つ
STEP1 脚のパネルをつくる
STEP2 パネル同士をつなぐ
STEP3 座面をとりつける
たったこれだけです。そして脚の色と座面にアレンジを加えれば、より素敵なデザインの家具に仕上げることができます。
準備するもの
用意する材料
・脚となる長い角材×4
・短い角材×8
・座面用合板×1
・モザイクパーケット×1
・角材用のビス×24
・座面取り付け用ビス×8
・両面テープ
・塗料(使用例は、ターナー色彩 ARMYシリーズ)
注)モザイクパーケットはそのまま座面として使うには強度が不足するため、下地の合板を取り付けてからご使用ください。
使う道具
・電動ドライバー(プラスピッド・ドリルピッド)
・刷毛
☆あると便利 クランプ(万力)×2
STEP1 脚のパネルをつくる

まずはじめに、このようなパネルを2枚つくります。長い角材2本で短い角材2本をはさんでねじでとめます。作りやすい方法を詳しく解説していきます。
STEP 1-1 角材にしるしをつける

長い角材を並べて、短い角材を付けたい場所にしるしを書きます。4本まとめて書くのが、きれいに仕上がるコツです。
STEP 1-2 ネジのしるしをつける
短い角材を付けたい場所に対角線を引き、その線上に2個のねじのしるしを書きます。※対角線を3等分するように書くと良いです。
STEP 1-3 ネジの下穴をあける
いきなりドライバーでねじを入れるのは力も必要で、まっすぐに入れるのも大変です。ねじのしるしに貫通穴をあけておけば、簡単にねじを入れることができます。※ドライバーの先に下穴用のビット(先端工具)をとりつけています

貫通穴をあけたら、しるしが書かれていない方からねじを途中まで入れておきます。この準備をすることで、より組み立てがしやすくなります。
STEP1-4 ネジをとめる

写真のように、ダイニングテーブルのような大きくて平らな机の上で作業するのがオススメです。木材を固定してくれる「クランプ」があると便利。
STEP2 脚のパネルをつなぐ
STEP 2-1 ネジのしるしをつける

パネルが2枚できたら、それをつなぐしるしを書きます。短い角材を付ける場所の中央に1個ずつ、ねじのしるしを書きます。
STEP 2-2 ネジをとめつける

STEP1.と同様に、ねじのしるしに貫通穴をあけ、しるしがついていない方からねじを途中まで入れておきます。



1枚のパネルに短い角材を4本取り付けてから、反対側のパネルに取り付けます。これで脚は完成です。あとは座面を取り付ければ椅子はできますが色をつけていきます。(無垢でもOKです)
STEP 2-3 ペイントでアレンジする

組み立てた脚全体に軽くやすりをかけてから、好きな色のペンキを塗ってアレンジをします。ペンキは木目に沿って塗るのがポイントです。
STEP3 座面をとりつける
STEP 3-1 座面の位置を決める


いかがでしたか?全体の流れが分かれば、何となくできそうな気がして来たでしょうか?
私は昔から雑貨屋さんが大好きで、お洒落な家具が作りたくてDIYを始めました。ただ、売られている家具は作り方が複雑で、作り方の検討が全くつかず、なかなか一歩が踏み出せなかったんです。
最初はDIY教室で簡単な作り方を教わって、それを自分の好きなアレンジで仕上げているうちに、自分でも想像していた以上に素敵な家具が作れるようになりました。
DIYでは色んなやり方がありますが、まずは真似することが成功への近道だと思います。
角スツールの作り方は家具づくりの基本になるので、これがマスターできたらどんどん応用が出来るようになりますよ。
是非今回の作り方を参考にチャレンジしてみて下さいね。
【著者紹介】
DIYインテリアプロデューサー 長野 恵理(Eri Nagano) さん

お部屋をもっと自分好みにしたいけど、DIYってハードルが高そうだと感じていませんか?
かつての私がそうでした。やってみたい気持ちがあるのに、やり方の見当がつかないから不安になっていたんです。
でも基本さえわかって仕舞えば、未経験で不器用な私でもいろんな家具が作れるようになりました。
さらに自分の好きなアレンジを楽しめるのが、DIYの最大の魅力だと思います。
DIYの基本とアレンジの方法をお伝えしていきますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみて下さいね。
著書「はじめてのセルフリノベ」エクスナレッジ社 2020/08