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HiNGE



グッドデザインアワード2022 受賞

【評価コメント】
別の用途で使用されていた金属加工技術を活かして現代のライフスタイルに対応した汎用性の高いデザインと、商品化を実現する高度な技術が融合した美しいプロダクト。4種の最小限のパーツであるが、ヒンジの技術を採用することで強度を確保しながら組み立て時の煩わしさからも解放された、だれでも簡単に組み立てることができる利便性を高く評価した。また棚の奥行きやサイズだけでなく、使い方によってサイドテーブルになるなど、用途のフレキシビリティも現代的な手法で新鮮であった。

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高さ、幅、奥行きが自由自在

持ち運びできる可変性家具

 

 

新しいカグのカタチ

開発コンセプトは、『シチュエーションに応じてカスタマイズできること』

住む場所や間取りの使い方は、ライフステージにより変化するもの。その変化に添うような家具を目指しました。

扉の開閉に使用する金物は、英語でhinge、日本語ではパタパタと開け閉めするその姿から蝶番(ちょうつがい・ちょうばん)と呼ばれます。

この蝶のように開閉する可動性を応用して、奥行きをミリ単位で自由に決められる棚を考案しました。それがHiNGE です。

このHiNGE は、3 本1 組のスチール製の脚が開いたり閉じたりすることで、どんな棚板の寸法や形にも合わせることが可能です。

そして棚板は近所のホームセンターで手に入れたり、自分で好きな形状に切り出して、部屋の色合いに合わせて塗装をしたりと、自由にカスタマイズできます。

HiNGE というプロダクトは脚の部分に特化していて、棚板全体の姿かたちは決められていない、言わば「未完の家具」です。

「未完」であるが故に、場所や用途が変わろうとも変化していける「柔軟性」、天板を差し替えながら継続して利用できる「恒久性」を持ち合わせているのです。

 

 

HiNGE は、CAP/LOD/ARM/LEG と呼ばれるの4 種類のパーツで構成されています。

各パーツに分解して束ねると折り畳みのアウトドアチェアくらいの大きさで簡単に持ち運びすることができます。

コンパクトな輸送を実現することで、輸送体積を抑えた環境負荷の少ない家具となります。

また、パーツをどんどん繋げて拡張していくことや、プロダクトのラインナップを追加していくことで、バリエーションの可能性は無限に広がります。

使い手と作り手が、互いにアップデートしていける新しい家具の仕組みです。

 

 

 

 

MADE IN JAPANだからこそできること

HiNGEは日本で製造することにこだわりました。

それは、狂いもなく垂直にジョイントできるか精度が必要だったからです。

その精度を求めた結果、素材のポテンシャルを最大限に引き出すことができました。この直径10mmで支えられる重さは、1.5t

軽自動車2台分になります。(2脚3段使用時)

  

サイズ・使用パターン

 

デザイナー

FOG代表 桐圭佑 (写真左)
1985  北海道生まれ
2006  北海道大学 建築学科卒業
2009  北海道大学大学院工学研究科修了
2009-17  藤本壮介建築設計事務所
2016  HOUSE VISION 2016 TOKYO
             大東建託×藤本壮介 参画
2017  KIRI ARCHITECTS 設立
                       サイト Instagram
2020  デザイナー集団 FOG設立
2022   大阪万博ポップアップステージ(東)設計
     dezeen award 2022 ショートリスト選出
 
HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION 大東建託×藤本壮介 参画 
 
   
   

- デザイナーの意図をくみ取り形にする -

製造:株式会社中尾製作所 コーポレートサイト
製造担当:株式会社中尾製作所 西井
クライアントやデザイナーが描いた意匠図面を基に、製造用の図面を書き起こし、工場スタッフなどと相談しながら安定生産できる体制を築くのが私の役割です。以前に工場での検査を担当していた経験から、製造過程でのミスや欠陥の抑制を目的に、複雑な作業を可能な限り排除してシンプルに進められる図面の作成を心掛けています。
 特に今回の「HiNGE」は製品自体もシンプルなデザインだったので、その気持ちはいつも以上に強かったかもしれません。もう一つ、自分なりのモノづくりへのこだわりを挙げるなら、デザイナーの意図を読み取るようにすること。そのため、デザイン図面や試作品、資料はしっかりと読み込みます。デザイナーの表現したいテーマやコンセプトと違う雰囲気には、決してしたくないと思っています。