
理想のイメージに近づけよう!ペイントDIY
「ペイントで作品を素敵に仕上げよう!」
と思って塗料を選びはじめたら…種類が多すぎて固まる!!
なんていう経験はないでしょうか?
DIYでも扱いやすい塗料が増えて便利になった反面、
違いを理解してアイテムを決めるのが難しくなったのも事実ですよね。
今回は木材に塗装する場合の「ペンキ・ジェルステイン・ウレタンニス」の違いについて、それぞれの特徴や選び方、塗装後の仕上がりなどをご紹介します♪
≪ ブログでご紹介すること ≫
◆ペンキ、ジェルステイン、ウレタンニスの特徴
◆塗料を選ぶときのポイント
◆塗り方のコツと仕上がりの違い
◆ペンキ、ジェルステイン、ウレタンニスの特徴
今回ご紹介する商品はすべて、DIYでも扱いやすい「水性」の塗料3種類。
1.STYLE DIY ペンキ(ニッペホームプロダクツ)
使用できる場所…屋内、屋外木目…塗りつぶしタイプ
つや…落ち着いたつやのマットフィニッシュ
CODD取り扱いカラー…20色
道具…刷毛またはローラー(短毛・平滑面用)
2.WOOD GEL STAIN (アサヒペン)
使用できる場所…屋内、屋外
木目…木目を生かすタイプ
つや…さらっとした半つや
CODD取り扱いカラー…13色
道具…布
(注)本来ステインとは着色のみをするもので仕上げにニス等の上塗りが必要ですが
こちらの商品は上塗り不要で仕上げることができます。
3.水性ウレタンニス (ニッペホームプロダクツ)
使用できる場所…屋内
木目…木目を生かすタイプ
つや…つやのある仕上がり(つや消しクリアーの上塗り仕上げも可)
CODD取り扱いカラー…7色
道具…刷毛(毛足が短めで繊維が柔らかいものがオススメ)

この3種類の中で、棚に鉢植えを置くなど、木材に水がかかるおそれがある場合は水性ペンキを選びましょう。ジェルステインは屋外でも使えますが常に水が浸みる状態はよくないようです。
◆塗料を選ぶときのポイント
ポイントは大きく分けて3つです。
1.どこで使うか?
屋内で使用するなら3種類ともにOKですが、屋外ならウレタンニスは使用できません。
また椅子の座面や机の天板など頻繁にこすれる場所で使用する場合は、衣類への色移りや摩耗の心配が少ないウレタンニスが望ましいと言われています。
デニムを履いて白でペイントした椅子に座ったら、摩擦で椅子の座面が青くなってしまった・・・なんてことのないように、使う場所と使い方に合わせましょう。。
2.仕上がりの好み
色を重視される場合は、ラインナップの中に好みの色があることが大事ですね。また、木目を生かしたいかどうか、つや感の有無も仕上がりに差が出ます。
お好みに合わせて優先順位の高いものから検討します。

例)色をつけたいか → 木目を生かしたいか → 艶の有り無し
が挙げられます。
3.難易度や手間
塗装する方の経験や性格によってもオススメできる塗料は違います。
ペンキやジェルステインは気軽に試せるアイテムですが、ペンキは思いがけないところに飛ぶこともあるので、広めに養生をすることが望ましいです。
万が一、塗っている時にペンキが飛んでしまったら、水性なら水で濡らした布ですぐに拭き取ることができます。ウェットティッシュをそばに置いておくと安心ですね。
ジェルステインは布ですり込むだけという手軽さですが、他の塗料よりも塗装に力を入れるので面積によっては体力を使います。
ウレタンニスは、塗装前や塗装の合間にやすりがけが必須です。
また色ムラや刷毛目が出やすいため、一気に仕上げる必要があります。
*経年劣化が気になる時はこちら
色褪せ:原因)紫外線→対策)紫外線保護塗料などを上塗りするか定期的に塗り直す
剥げる:原因)こすれ→対策)使い方に気を付けるか研磨して塗り直す
◆塗り方のコツと仕上がりの違い
3種類に共通することは、使用前に塗料を振ってよく混ぜること。それからどの道具を使う場合でも、木目に沿って塗ることが大切です。
1.STYLE DIY ペンキ「グレージュ」
≪使用する道具≫刷毛・ローラー(受け皿)

刷毛で塗る場合、塗料を刷毛の根元までつけず半分くらいまでにすると垂れにくく、なるべく薄く塗り広げるようにします。
刷毛の跡や色ムラが気なる場合は、表面が乾いてから重ね塗りをすると綺麗に仕上がります。

ローラーは、たっぷりとペンキを含ませ、表面の塗料を落としてから軽く転がすようにのばすと綺麗に塗装できます。塗る時に力を入れないのがポイントです。
2.WOOD GEL STAIN 「ウォルナット」
≪使用する道具≫柔らかい布
着古したTシャツの生地は使いやすいので◎。シャツやシーツみたいな素材は×。
木材の上に塗料を出し、布でしっかりすり込みながら塗り広げます。

完全に乾いてから2度塗りをしますが、塗り重ねても色は極端に濃くなりません。
3.水性ウレタンニス「ウォルナット」
≪使用する道具≫刷毛
(注)ローラーは空気を含みやすく木材の表面に気泡の跡が残りやすいです。
ローラーで広げた後、刷毛で時間を置かずに仕上げてください。
塗装前に木材の表面を♯240~320のサンドペーパーでやすりかけします。
木の毛羽立ちを抑えるために目の細かいやすりを使う方が良いです。
使用する際はペーパーを木などに巻いて使うと手早く綺麗にできます。
※CODDから送る木材は一度ペーパー掛けしていますので、お好みに応じて
サンドペーパーでやすりかけしてください。
刷毛に塗料をよくなじませ、細かく塗り足しをせず一気に塗り広げます。
1回塗りと2回塗りの間にも、サンドペーパー#400で軽くやすりをかけてから塗装します。濃い色は色ムラが目立ちやすいので、心配な場合は選ぶ色を透明や明るい茶色するのもオススメです。
※1度塗りした後に、木材の繊維が若干ですが毛羽立ちます。この毛羽立ちを落とす作業になります。1度塗りが乾いた後にやすりがけをして、固く絞ったウエスでやすった木の粉をふき取り、乾いた後に2度塗りをしてください。
3種類の塗料で塗装した木材の仕上がりはこんな感じです。

ペイントの色選びに困った時は、お部屋のイメージだけでなく
仕上げに使う小物の色に合わせて考えても良いと思います。


ノブを取り付けてみた印象では、
ペイントはカジュアルで可愛く、ジェルステインはビンテージ風でラフ、
ウレタンニスはシックで落ち着いた雰囲気が出ていますね。
ペイントは面倒と感じる方もいらっしゃいますが、手間をかけて仕上げた作品は愛おしく、苦労した想い出もまた懐かしく感じるものです。
塗装の方法や難易度に少し差はありますが、それぞれの特性や用途を踏まえた上で、理想のイメージに近づけられるアイテムを選べると良いですね!
【著者紹介】
DIYインテリアプロデューサー 長野 恵理(Eri Nagano) さん
お部屋をもっと自分好みにしたいけど、DIYってハードルが高そうだと感じていませんか?
かつての私がそうでした。やってみたい気持ちがあるのに、やり方の見当がつかないから不安になっていたんです。
でも基本さえわかって仕舞えば、未経験で不器用な私でもいろんな家具が作れるようになりました。
さらに自分の好きなアレンジを楽しめるのが、DIYの最大の魅力だと思います。
DIYの基本とアレンジの方法をお伝えしていきますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみて下さいね。