
ミニシェルフからはじめる家具づくり
DIYで家具を作りたいと思っても、材料選びから悩む方も多いと思います。
今回は国産杉のツーバイシックスという木材を使って、
はじめての方でもできるミニシェルフのつくり方をご紹介します。
≪ ブログでご紹介すること ≫
◆組み立てに使う材料のご紹介
◆ミニシェルフの組み立てとポイント
◆壁紙を使った背板のアレンジ
◆組み立てに使う材料のご紹介
本体の組み立てに使う国産杉のツーバイシックスは、厚み38㎜×幅140㎜の柔らかくて加工がしやすい杉材です。
いきなりですが「ツーバイフォー」という言葉を聞いたことはありますか?
ホームセンターなどで販売されているDIY用の木材のことなのですが、これは木の種類ではなく木材のサイズを表しています。
2インチ×4インチ(厚み38㎜×幅89㎜)でツーバイフォーと呼ばれているのですが、今回つくるミニシェルフでは本や雑貨を飾るのにもう少し奥行きが欲しいところ。
というわけで、ツーバイフォーよりも幅が一回り大きな2インチ×6インチ(厚み38㎜×幅140㎜)のツーバイシックスを使用します。
また今回使う国産杉は、ホームセンターなどで見かける一般的な外国産のツーバイ材に比べて木の反りやねじれが少なく、初心者が家具をつくるには最適な木材です。
木肌も綺麗なので、色を塗らなくても素敵な家具をつくることができます。
続いて組み立ての流れとポイントをお伝えします。
◆ミニシェルフの組み立てとポイント
≪組み立てに使う材料≫
・国産杉ツーバイシックス
450㎜×3枚(天板と側面)
334㎜×2枚(棚板)
・合板4㎜ 408㎜×450㎜×1枚
・壁紙50㎝(背板)
・ビス65㎜×12本(本体用)
・ビス25㎜×8本(背板用)
≪組み立てのための道具≫
電動ドライバー(ドライバービット・下穴ビット)、定規、鉛筆、紙ヤスリ、カッターナイフ
★あれば便利なもの
下敷き用の板、クランプ、スキージーか布(壁紙貼り付け用)
≪組み立て方法≫
1. 木材にしるしをつける
2. しるしに穴をあけてねじを入れる
3.組み立てる
1.木材にしるしをつける
① まず、材料を並べて完成納状態をイメージします。
天板の両端と家具の脚はそれぞれ2㎝ずつ出すデザインとし、
上段の棚の高さは板1枚分(140㎜)にします。
② 側面板の内側に上段の棚板を取り付けるための線を書きます。
側面の板を2枚まとめて並べ、上端から図のようにツーバイシックスを置きます。
棚板の取り付け線を板1枚分(140㎜)のところに引きます。
さらに棚板をのせて、板の厚みをうつしとります。
※板の幅を使うと簡単に線を引くことができます
下段の棚板は下2㎝のところに線を引いてから、板の厚みをうつしとります。
うつしとった棚板の厚みの真ん中、板の両端から約15㎜離れたところにねじのしるしを2個ずつ書きます。
③ 天板に板の取り付け位置とねじのしるしを書きます。
棚板の下段と同様、天板の両端から2㎝のところに線を引き、線より内側に板の厚みを写しとってから、ねじのしるしを書きます。
全てのしるしをつけた図はこちら ↑
2.しるしに穴をあけてねじを入れる
① ねじのしるしに貫通穴を開けます。
テーブルに傷がつかないように下敷き用の板の上に木材を置き、
ねじのしるしに電動ドライバーで貫通穴を開けます。
※下穴用の3㎜のドリルビットを取り付けています。
② 表からねじを途中まで入れる。
板を表に返し、しるしの書いていない方から65㎜のねじを入れます。
貫通しないように気を付けつつ、できるだけ深くねじを入れておくと組み立てが楽です。
3.組み立てる
① 側面の板を図のようにテーブルに固定し、上下の棚板を取り付けます
内側の取り付けの線を見ながら棚板を取り付け、反対側の板も同様に取り付けます。
図のように側面の板をクランプで固定すると1人でも楽に組み立てられますが、クランプが無い場合は、補助の方がクランプの代わりに上からしっかり板を支えて下さい。
② 天板を付けます。
天板を図のように固定し、取り付ける線に合わせて側面の板を取り付けます。
③ やすりをかけます。
天板の両側や床に接する面など、ざらつきが気になるところにやすりをかけると見た目も手触りも良い仕上がりになります。
やすりは「120番」がおすすめです。
これで本体は完成です♪
◆壁紙を使った背板のアレンジ
【1】背板用の合板に壁紙を貼り付けます。
壁紙のシールは一気にはがさず、上を5㎝ほどはがして合板に貼り付けます。
スキージーや布などで空気を抜きながら少しずつ貼り進めると綺麗に貼ることができます。
【2】余分な壁紙をカットします。
合板を裏返し、本体の上にのせて余分な壁紙をカットします。
カッターの刃を合板に沿わせるとカットがしやすいです。
【3】背板にしるしを書いてからねじでとめます。
本体の裏側に背板を乗せ、図のように8か所ねじのしるしを書きます。
合板は薄いので、下穴を開けなくてもそのまま25㎜のねじでとめられます。
これでミニシェルフは完成です!
棚板の高さは上下を同じ高さにしても綺麗ですし、高さのあるものを収納したい場合は下段をもっと広くしても良いと思います。
最初のしるし付けの時に、目的に合わせて棚板の高さを決めて下さいね。
今回のミニシェルフは家具のつくり方の基本になるので、応用すれば色んな家具を作ることができます。
例えば天板や棚板の幅を広くすればテレビボードにもなりますし、高さを伸ばして棚板を増やせばチェストのようにもできます。
いきなり大物にチャレンジするのは心配!という方でもこのミニシェルフなら気軽に家具づくりに挑戦できると思いますので、はじめてのDIYやお子さんとの思い出作りに是非チャレンジしてみて下さいね。
【著者紹介】
DIYインテリアプロデューサー 長野 恵理(Eri Nagano) さん
お部屋をもっと自分好みにしたいけど、DIYってハードルが高そうだと感じていませんか?
かつての私がそうでした。やってみたい気持ちがあるのに、やり方の見当がつかないから不安になっていたんです。
でも基本さえわかって仕舞えば、未経験で不器用な私でもいろんな家具が作れるようになりました。
さらに自分の好きなアレンジを楽しめるのが、DIYの最大の魅力だと思います。
DIYの基本とアレンジの方法をお伝えしていきますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみて下さいね。